昨年より、足の裏や指の間に水疱のようなものができ、病院で見てもらったら水虫と診断された。はじめは、塗り薬でよくなったが再発。飲み薬もあるとのことだったが妊婦は禁忌とあり、妊娠を希望していたため漢方薬をやってみようとご来店された。
足の水疱は非常に痒みがあり、破れると水が出るという。体質的には、冷えのぼせがあり、甘い物やこってりした物を好む。生理は順調で特に問題は無いが、時々生理痛がひどいときもある。舌の裏を見せてもらうと、静脈が紫色に浮き出ている。
漢方薬の桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を処方。それと塗り薬として自家製紫雲膏(しうんこう)をお出しした。2週間後、はじめは非常に痒くなり、黄色い液がでてきたが、だんだん減ってきていると言う。さらに2週間後、ジュクジュクしていた患部は乾いてかさぶたになっているという。その後、かさぶたは次第にむけはじめ、2ヵ月後にほぼ完治した。
水虫は、体質に問題があることが多く、甘い物や牛肉、スナック菓子等の食べ過ぎで悪化する。桂枝茯苓丸は、血液の毒を除き、末端での免疫力を上げる。紫雲膏は、水虫に非常に良く効き、塗り薬だけで治ってしまうこともよくある。紫雲膏は、配合されている当帰が決め手となるので、むつごろう薬局では、自家製無農薬の良質な当帰を使用している。