フェルケール博物館での日本画展

むつごろう薬局がいつもお世話になっております、日本画家の森谷明子先生の日本画展が、清水区港町2-8-11のフェルケール博物館で行われます。森谷先生の日本画は、とても優しく多くの方の心をつかみます。是非、お知り合いをお誘いの上ご来場ください。

むつごろう薬局静岡店で先着30名様無料ご招待ペア券を差し上げています。

2022年2月1日(火) ~ 3月31日(木)までです。(大人400円、中高300円、小学生200円)

場所:静岡県静岡市清水区港町2-8-11 電話番号;054-352-8060    フェルケール博物館1Fギャラリー

写真の作品は「伏流」

作品連絡先;akikomoriya1010@gmail.com

生薬の話 『枳実(キジツ)』

 枳実は、ミカン科のダイダイ(Citrus aurantium L.、酸橙)やカラタチ(Poncirus trifoliate Rafin、枳、枸桔)などの未熟果実です。枳実の枳という字は、諧声の字(音声を表す文字と意味を表す文字を組み合わせて新しい意味を表す漢字)で、木の意味と只(シ)の発音の合字です。 和名のダイダイは、代々という意味で、果実が年を越してもなお枝についていて、新しい果実が実ると旧果が落ちるからと言われています。また、カラタチは、カラタチバナ(唐橘、韓橘)の略された形で、中国から渡来したタチバナの意味です。

 シトロンは、旧約聖書に登場する「禁断の木の実」であったという説があります。諸説はありまして、17世紀にリンゴとして定着するまでに、柑橘類、特にシトロンは有力でありました。しかし、聖書がラテン語に翻訳された際に「善悪の知識の木」を「de ligno autem scientiae boni et mali」と表記したところ、悪と同じ綴りのリンゴ(いずれもmalus、属格はmali)と読み違えられ「善なる知識の木とリンゴ」と解釈されたため、禁断の果実はリンゴであると誤解されたまま流布されたといわれています。

枳実は、滞った気を破る働きがあるので「気実」と覚えると分かりやすいです。胸腹部のつかえ、膨満感のあるものに用い、芳香性健胃剤としてよく使用されます。気の鬱滞を通じるようにし、陽証の腹部の緊張を和らげます。

少し専門的になりすぎました。すみません。