高血圧と漢方薬(49歳男性)

49歳の男性。3年前より血圧が上がり始め、病院で薬を飲むように勧められたようですが、その前に漢方薬で何とかしたいとご相談に見えられました。最高血圧は高くて150前後、最低血圧のほうが高く、100を超えることもあるといいます。顔色浅黒く、神経質なほうで、夜何度か目が覚めるといいます。ときどき蛋白尿が出ます。

漢方薬の七物降下湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、お小水の出がよくなり、夜もよく眠れるといいます。最低血圧は100を超えることが少なくなったといいます。そのまま同処方を継続、半年がたった頃には、最高血圧が130~140前後、最低血圧も80前後と落ち着いているといいます。その後も漢方薬を服用中で、血圧が上がることはないといいます。

自律神経失調による高血圧と漢方薬

53歳の女性。3年前より、病院で高血圧と診断され、血圧を下げる薬を飲んでいたようですが、普段血圧が低いことが多く、漢方薬で治したいとご相談に見えられました。血圧は現在、最高が110㎜hg~120㎜hg前後ですが、突然150㎜hgになったり、季節の変わり目などに一時的に170㎜hg まで上がったことがあるといいます。

体質は、足の冷えがあり、神経質なところがあり、不安になりやすいといいます。時々立ちくらみ、動悸がします。季節の変わり目などに、眠れなくなることがあるといいます。頻尿もあります。

漢方薬の苓桂朮甘湯を調合。飲み始めて1か月後、足が温まり、気分がよくなって、ぐっすりと眠れるといいます。3か月がたったころより血圧も安定していき、突然高くなることがなくなってきたといいます。その後も漢方薬を服用し、1年がたちましたが、血圧は安定しているといいます。