風邪を引きやすい子供と漢方薬(7歳男児:身長116cm体重18kg)

幼稚園に入った頃から風邪をよく引くようになり、特に冬場は常に風邪を引いている状態。ひどいと喘息のように咳が止まらなくなることもある。また、胃腸も弱く、普段から便秘や下痢になりやすく、抗生物質を飲むとお腹をこわす。性格はおとなしく、ストレスをためやすい。乗り物酔いあり。お腹は過度のくすぐったがり。

漢方薬の小建中湯(しょうけんちゅうとう)を処方。飲みはじめてからよく食べるようになり、大便も1日1回と安定してきた。また、この漢方薬を飲んでから風邪を引きにくくなり、引いても以前なら2週間くらい長引いていたものが、すぐに治るようになった。現在も続けていて調子がよい。

この小建中湯は、胃腸の弱い子供の体質改善によく使う。この薬を飲んでいくと胃腸が丈夫になり、風邪も引きにくくなる。また、乗り物酔いしやすい子や鼻血を出しやすい子、頭痛や立ちくらみを起こしやすい子にも効果がある。

子供のかんの虫と漢方薬(3歳男児:身長93cm体重17kg)

1年前よりかんの虫が強くなり、すぐにかんしゃくを起こすようになった。1度興奮するとおさまるまで時間がかかる。ひどいと家族にかみつくこともあるという。また夜泣きがひどいときもある。その他にはとくに問題はなく、食欲もあって大小便に問題はない。

漢方薬の抑肝散(よくかんさん)を処方。飲みはじめて10日が経った頃からひどいかんしゃくはなくなる。続けること3ヶ月、夜泣きもなくなり、かんの虫は起こさなくなった。