下痢と漢方薬

34歳の女性。もともと腸は弱かったそうですが、ここ4~5年下痢に悩んでいるといいます。外出先や仕事中にもお腹がゴロゴロして便意を催し、水様性の下痢が出ることもあるといいます。今までに整腸剤や漢方薬も飲んでみたようですがあまり効果がなく、ご相談に見えられました。

体質は、顔色青白く冷え症で、お腹の張りが慢性的にあります。毎朝大便をするときは、腹痛で軟便といった状態が何年も続いているといいます。

漢方薬の大建中湯(煎じ薬)と理中丸を調合。飲み始めて1か月後、大便が少し形になってきているといいます。さらに1か月後、ひどい下痢はなくなり、日に数回あった大便が、1日1回になっているといいます。その後、腸の調子は順調によくなり、1年間服用したころには、腹痛、下痢はなくなり、きれいな形の大便が出るようになりました。

胸やけと漢方薬

76歳の女性。2~3年前より胸やけがするようになり悩んでいるといいます。病院で、胃酸を抑えるネキシウムという薬を処方され飲んでいるようですが、胸やけは変わらないといいます。お酒やたばこはされませんが、甘いものは好きだといいます。

漢方薬の安中散(自家製)を調合。飲み始めると、次第に胸やけは改善し、1か月後にはほぼなくなりました。現在も安中散を服用しながら、元気に畑仕事をされています。