急性胃腸炎(ノロウイルス)と漢方薬

35歳の男性。ノロウイルスに感染し、38℃の熱、嘔吐、下痢を起こした。熱は1日で下がったが、その後も吐き気と下痢、だるさが続いているという。また、お腹がゴロゴロしているという。

漢方薬の半夏瀉心湯を処方。飲み始めると、胃腸がすっきりとし始め、吐き気、お腹のゴロゴロが改善し、下痢も収まった。1週間服用で完治した。

ゲップ、胸焼けと漢方薬(41歳女性:身長161cm体重55kg)

2~3年前より、ゲップと胸焼けがひどくなった。市販の胃薬らを飲んでいたが治らず、病院へ行ったら、軽い逆流性食道炎の疑いがあるといわれ、胃酸を抑える薬をもらって飲んだが治らず、漢方薬を試してみようと来局された。

体質は、もともと胃が弱く、食べ過ぎたり飲みすぎたりするとすぐに胃がもたれて不快になっていたという。手足は冷えやすく、肩がこる。神経は良く使うほうで、眠りは浅い。

漢方薬の茯苓飲加半夏を処方。飲み始めて2週間後、ゲップは半減し、胸焼けも良いという。さらに2週間後、ゲップはほぼ改善された。その後、約半年間漢方薬を服用し、現在は、調子が悪いときに茯苓飲加半夏を飲むとすぐによくなるという。