メニエール病と漢方薬

61歳の女性。1年前位に耳鳴り、ぐるぐる回るめまいに襲われて、メニエール病と診断された。病院の治療で一時的には回復したものの、軽いめまいや耳鳴りは残っているといい、最近またひどい回転性のめまいに襲われたため、漢方薬で体質改善をしたいとご相談に見えられました。

体質は、やや神経質で、3年前まで、親の介護などのストレスがたまっていたといいます。肩こり、背中の張りがあり、夜の寝つきが悪く、精神安定剤を服用しているといいます。

漢方薬の小柴胡湯と苓桂朮甘湯を調合。飲み始めて1か月後、ふらつきや耳鳴りが軽減し、よく眠れるといいます。そのまま漢方薬を継続して服用。1年が経過しますが、耳鳴りは改善し、めまいは起きていないといいます。

歯根嚢胞と漢方薬

52歳の男性。1年前より、奥歯が痛み、浮いたようになったり、膿が出るようになったといいます。病院でレントゲンを撮ったら歯根嚢胞があるといわれ、抗生物質を使うと一時的には良くなるようですが、すぐに再発し、手術を勧められたといいます。できれば手術を避けたいと漢方のご相談に見えられました。

漢方薬の煎じ薬を調合。飲み始めて1か月後、歯の痛みと浮いたような感じが少し良くなっているといいます。さらに2か月がたつと、痛みや浮いた感じがなくなってきたといいます。その後、病院で診てもらうと、嚢胞は小さくなっているとのことでした。その後も漢方薬を服用されていますが、嚢胞は大きくならず、痛みや浮いた感じも起こっていないといいます。