慢性中耳炎と漢方薬(30歳男性)

30歳の男性。3年前より右の耳がふさがるようになり、病院で中耳炎と診断された。抗生物質を飲むとよくなるが、しばらくすると再発するといいます。また、副鼻腔炎もあり、鼻も詰まりやすいとのこと。

体質は、神経質で良く悩み、手のひら足の裏によく汗をかきます。食事は大食で、お腹はよく張ります。また、吹き出物やおできもできやすいといいます。

漢方薬の荊芥連翹湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて3か月後、耳のつまりや鼻づまりが減ってきたといいます。また、吹き出物も減ってきたといいます。そのまま漢方薬を継続すること1年、耳のつまり、鼻づまりもなくなり、再発しなくなったといいます。

後鼻漏(蓄膿症)と漢方薬

40歳の男性。3年前に風邪をひいて以来蓄膿症になったといいます。症状は、鼻がつまった感じで、鼻水がのどにまわるといいます。抗生物質や漢方薬(粉薬)を服用したそうですが改善がみられず、ご相談にみえられました。

体質は、肩こり、首のこりが強く、鼻の周りや頬を押すと痛むといいます。また、大食漢のほうで、便秘にもなりやすいといいます。

漢方薬の葛根湯加川芎辛夷(別包で大黄)煎じ薬を調合。1か月後、鼻の通りが改善し始め、鼻水がのどにまわるのも半減しているといいます。また、肩こり首のこりが改善してきたといいます。さらに同処方を継続し、約半年間の服用で完治しました。