喘息と漢方薬

42歳男性 169cm 体重71kg

3年前より風邪の後から喘息発症。夜間から明け方にかけてヒューヒューゼーゼーと発作が起こる。低気圧により悪化。病院からの薬で一時的に良くなるも根治できないため漢方薬で体質改善をしたいと御来局。

体質的にはアレルギー性鼻炎があり、冷たいジュース(サイダーなど)を好む。のどの渇きあり。小水は1日4~5回で大便は1日1回。汗は出やすい。冷えはなし。

漢方薬の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を処方。飲み始めると、すぐに小水が多くなり、2週間くらいしてから発作が減り始める。1ヵ月後にはほぼ消失。3ヶ月間飲み続けて漢方薬を止めたが、再発は、見られていない。

漢方ではこのような方の体質を”水毒(すいどく)体質”と呼んでいる。これは、冷たいジュースを飲み続けたことにより、身体の中に余分な水が溜まり、それが毒となって喘息を引き起こしていたと考えられる。漢方薬の小青竜湯は、この余分な水をお小水として体外に排出していくことで、喘息体質を改善する。この方にはジュースを飲むのを止めてもらい、適度な運動を心掛けてもらったことで、喘息体質が早く改善されたと思われる。

口内炎と漢方薬(茯苓飲加半夏:ぶくりょういんかはんげ)

35歳男性 身長174cm体重70kg

3~4年前より繰り返し口内炎ができる。ひどいと一度に4~5個でき、痛みもひどい。患部は白く、熱い物や酸っぱい物でしみる。一度できると治るのに2週間くらいかかる。体質的には、時々胃もたれを起こし、昼食後眠くなる。また時々胃痛もある。肩こり、足の冷えあり。小便は寒いと近い。また、寝不足やコーヒーを飲むと口内炎が悪化する。

漢方薬の茯苓飲加半夏を処方。飲み始めて2週間位した頃から痛みが少し和らぐようになり、3ヶ月くらい続けた頃から、新しくはできなくなった。それ以降は、ストレスや寝不足でたまにできることもあるが、この漢方薬を飲むとすぐに治る。