70歳の男性。ふくらはぎや背中、腕などに湿疹のようなものができ、病院へ行ったら、癌の前段階のもので、放っておくと、癌に進行するといわれ、漢方のご相談にみえられました。健康食品のアガリクスを飲んでおられましたが、瘀血(おけつ)を除く漢方薬と田七人参の粉末を調合いたしました。服用1ヵ月後、目立った変化はありませんでした。さらに1ヵ月後、患部が黒っぽくかさぶたのようになっていて、ポロポロと落ち始めているいいます。さらに1ヵ月後、患部は、全部剥がれ落ちたといいます。その後は少しのあいだ漢方薬を服用されて来られなくなりましたが、しばらくして知人をご紹介していただいたりしたので、おそらく再発はされていないと思います。
難病
痔と漢方薬(41歳女性)
41歳の女性。お産の後より、痔に悩んでいると言います。市販の薬を付けても治らず、なるべく手術はしたくないと漢方のご相談にみえられました。痔は、ひどいと肛門から出てきて、痛み、出血がひどくあります。出血すると、一時的に引っ込みますが、また繰り返すといいます。
体質は、身長160cm体重59kgで、顔色は赤く、しみ、吹き出物、便秘、足の冷えがあります。
漢方では、痔は、血流の悪化=うっ血と考えて、うっ血を除く薬草を調合します。この方には痛みもあったので甲字湯を調合しました。また、塗り薬の紫雲膏もつけてもらいました。
飲み始めて1ヵ月後、紫雲膏をつけると、痛みと出血はすぐにおさまるといい、痔も少し小さくなってきたといいます。さらに2ヵ月後、痔は半減し、痛みや出血は起こらないといいます。その後、約10ヶ月間服用し、完治しました。