リウマチと漢方薬(58歳の女性)

58歳の女性。55歳の時に、両手首の関節が腫れて痛み、リウマチと診断され、ステロイド等の薬を服用し始めたといいます。

漢方では、リウマチを、単に炎症疾患と考え、痛みや炎症を抑えるのではなく、「身体の中に溜まった”毒”がリウマチを起こしている」と考えます。漢方薬は、この体内に溜まった”毒”を排泄させていくことで、リウマチを完治させていきます。今回の女性の場合も、肉食、コーヒー、菓子類(砂糖)を好む傾向があり、これらが”水毒”や”血毒”といった体質を作ってリウマチが発症したと考えました。そこで漢方薬は、水毒を除き身体を温める煎じ薬の桂枝加苓朮ブ湯と、血毒を除く桂枝茯苓丸を調合し、コーヒーを紅茶に、肉を魚に、砂糖を控えてもらうようにしました。漢方薬を服用後、3ヶ月が経った頃より腫れと痛みが引き始め、1年が経った頃にはほぼ完治いたしました。

心臓性喘息と漢方薬(81歳女性)

81歳の女性。1年前より、胸のつまり、咳、呼吸困難、等の発作が起こるようになり、その度に病院で利尿剤を使い、肺や心臓の水を抜いているといいます。発作時には、心臓肥大、高血圧(最高血圧200~230、最低血圧100前後)、足のむくみが出るといいます。

漢方薬(煎じ薬)を調合し、服用し始めたところ、お小水がよく出るようになり、服用1ヵ月後から発作は出なくなりました。その後も継続して服用されていますが、発作は起きておりません。