動悸と漢方薬(58歳女性)

58歳の女性。3年前より、胸のあたりがドキドキと動悸をうつようになったといいます。病院で心電図を診てもらったようですが特に異常はなく、自律神経の異常と診断され、自律神経を安定させる薬をもらったようですが、身体に合わないようで、何か良い漢方薬はないかとご相談に見えられました。

血圧は、最高血圧120~130㎜hg最低血圧80~90㎜hgで、性格は心配性で細かいことが気になる性格です。不安感もあり、夜もときどき眠れないことがあります。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯を調合。飲み始めていくと、次第に動悸が軽減し、3ヶ月が経った頃には動悸はほぼなくなり、夜も良く眠れるようになってきたといいます。その後は漢方薬を徐々に減らしましたが動悸は起こらず、約半年で完治しました。

頑固な冷え性と漢方薬

32歳の女性。毎年、冬になるとひどい冷え性に悩まされると言います。靴下は3~4枚、電気毛布がないと眠れないとのこと。以前は、冷たい物などもよく飲んでいたそうですが、冷え性がひどく、現在は温かいものや生姜湯を飲んだり、冷え性によい漢方薬も飲んでみたそうですが、一向に冷え性は良くならないとご相談に見えられました。

体格は、身長160cm、体重62kgでややぽっちゃりされていて色白で、冷え性ですが、汗はかきやすいといいます。また、月経周期も40~50日と不順気味で、月経痛もあるといいます。大便1日1回、小水1日3~4回で、むくみやすいといいます。

漢方薬の防已黄耆湯(煎じ薬)と当帰四逆湯(煎じ薬)を一日おきに飲んでもらうことにしました。1ヵ月後、漢方薬を飲むと、お小水がたくさん出て、手足がポカポカと温まると言います。ただ、時間がたつとまた冷えてくると言います。さらに1ヵ月後、手足がしだいに温まり、月経が30日周期で来たといいます。その後も漢方薬を継続すること約半年、冬場も靴下1枚でいられるようになり、電気毛布もいらなくなったと喜ばれております。