手の平、足の裏の汗と漢方薬

28歳の女性。もともと子供の頃から、手の平に汗をかきやすかったが、ここ何年かでひどくなってきたという。

体質的には、アレルギー性鼻炎(花粉症)やむくみがある。手足は冷えやすく、温まると汗が出る。鼻炎は鼻水がグショグショにひどく出て、花粉の季節でないときも、温度差や食後にすぐ鼻水が出やすいという。また、仕事では、いつも緊張していることが多く、手の平、足の裏に、いつもより多く汗をかくという。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯を処方。飲み始めていくと、よく眠れるようになって、以前より手足の冷えや緊張感が良くなった。3ヶ月ほどの服用で、汗は少し良くなってきたがまだ出ていたため、水毒体質を目安に小青竜湯を柴胡桂枝乾姜湯と交互に処方。飲み始めると、小水が多く出て、むくみや鼻炎が改善。1ヶ月が経った頃より汗が軽減し始め、半年後にひどい汗はほぼかかなくなった。

動悸・息苦しさと漢方薬(79歳女性)

1年前より、動悸・息ぐるしさを感じるようになったという。特に、夜間や明け方、トイレなどに急に起き上がったときに、胸が締め付けられ、ドキドキと動悸がするという。なるべく病因の薬を飲みたくないとご相談に見えられた。

漢方薬の炙甘草湯と牛黄を処方。飲み始めて1ヶ月が経った頃より、息苦しさや動悸が軽減。現在も服用中で、発作が起こることもあるがすぐに収まるという。