半年前より、動悸が気になり始めたという。動悸はほぼ毎日で、何もしていないときにでも突然起こり、しばらくすると治まるという。病院で心電図らの検査を受けたが問題は無く、甲状腺のホルモンも正常だという。また、同じ頃から不安感が強くなり、些細なことが気になって眠れないこともあるという。
体質は、顔はのぼせて足が冷える。神経質なほうで、心配性。時々メマイがして、今までに2回回転性のメマイを起こしたことがあるという。
漢方薬の苓桂朮甘湯を処方。飲み始めて2週間後、お小水がたくさん出て、その後動悸が減ってきたという。さらに2週間後、動悸はさらに減り、不安感も良いという。それから約半年間漢方薬を服用し、その後は止めたが、再発は見られないという。
2~3年前より、両足のふくらはぎにむずむず感を感じるようになり、病院でむずむず病と言われた。症状は、長時間座っているときや疲れが溜まったときにひどくなり、ふくらはぎにむずむず感や気持ち悪さを感じるという。ただ、病院の薬を服用するのに抵抗があり、新聞の記事でむずむず病に漢方が良いというのを読んで、来局された。
顔色は、少し疲れた様子で目の下にくまがある。性格は、神経質でイライラしやすく、夜の眠りは昔から浅いという。生理は48歳のときに閉経し、どうもその頃からむずむず病が出たような気がするという。
漢方薬の抑肝散合芍薬甘草湯を処方。飲み始めて1ヵ月後、むずむず感が和らいできたと言う。また、以前よりよく眠れるようになったという。さらに1ヵ月後、むずむず感がさらに改善し、飲み始めて4ヶ月が経った頃に、症状はほぼ改善された。