手足のしびれと漢方薬(39歳男性:169cm体重55kg)

半年前より右手にしびれを感じ始めた。それから、左手や足にもしびれを感じるようになり、病院でMRI検査などをうけたが脳には異常がないとの診断だった。その後、病院で処方された神経をリラックスさせる薬を服用したがしびれが改善しないため、漢方薬を試してみようと来局された。

体質は、神経質で細かいことが気になり、夜の眠りは浅い。ときどき歯ぎしりをするという。また、疲れやすく、朝起きたときにすっきり感が無いという。肩こり、腰痛あり。胃は丈夫なほうではなく、ときどきみぞおち辺りに痞えを感じるという。

漢方薬の抑肝散加陳皮半夏と芍薬甘草湯を処方。飲み始めて1ヵ月後、よく眠れるようになって、しびれも減り始めたという。さらに1ヶ月後、しびれはほぼ改善されてあまり気にならないという。また、以前より疲れにくくなって体調が非常に良いとのことで、現在も漢方薬を継続されている。

不整脈と漢方薬(73歳女性:身長153cm体重54kg)

1年前より動悸がするようになり、病院へ行ったら、発作性の心房細動と診断された。発作時には、サンリズムという薬を飲むと不整脈は治まるが、最近、発作の回数が増えてきて心配なので、何か良い漢方薬はないかと来局された。

体質は、胃腸がやや弱いくらいで特に大きな問題は無い。性格は、心配性で不安感がある。また、動悸がすると夜眠れなくなることもあるという。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯を処方。飲み始めて1ヶ月もすると動悸はしなくなり、夜もよく眠れるようになった。ただ、疲れがたまったりするとまだ発作が起こることもあるため、現在も続けて服用されている。