不眠症と漢方薬(56歳女性:身長158cm体重60kg)

4~5年前より寝つきが悪くなり、ひどいときは寝床についてから2~3時間寝付けないこともある。1年前から病院で睡眠薬(マイスリー)をもらい、時々飲むようになったが、癖になることに抵抗がり、漢方薬で治らないかとご相談にみえられた。

顔色は赤ら顔。ところどころにしみがある。更年期症状は今は無いが、以前にはのぼせて汗が出た。大便は2~3日に1回。肩こり、腰痛、あり。性格はイライラしやすいほうである。

漢方薬の桃核承気湯を処方。飲み始めると、大便が毎日出るようになり、イライラ感が減ってきた。飲み始めて1ヶ月が経った頃には、寝つきで苦しむことは無くなり、よく眠れるようになったという。その後も継続して服用され、睡眠薬を飲むことはなくなり、シミも薄くなってきたと喜ばれている。

めまい、動悸、息苦しさと漢方薬(37歳女性:身長154cm体重46kg)

3年前より、めまいがし始めた。特に起き上がったときや頭を傾けたときにふらつく。またときどき、胸がどきどきしたり、息苦しさを感じるようにもなってきた。病院で、脳の検査や心臓も調べたが、異常はないという。

体質は、足の冷えがあり、胃腸はやや弱い。性格は、神経質なほうで、不安になりやすい。仕事のストレスも溜まっている。生理は順調にきている。

漢方薬の苓桂朮甘湯を処方。飲み始めて2週間が過ぎた頃よりめまいが改善し始め、その後も飲み続けていくうちに、動悸や息切れも減っていった。半年が経った頃には、めまい、動悸、息切れ共にほぼ無くなった。