インフルエンザと漢方薬(35歳女性:身長163cm体重56kg)

常連の女性。子供がインフルエンザにかかり、それをもらったようで、寒気、倦怠感、腰痛があり、熱は39度出たという。この方は、なるべく新薬は飲みたくなく、漢方薬で治したいとのこと。まず、麻黄湯を飲んでもらうことに。麻黄湯を飲むと汗が出て熱が下がり、また半日位すると悪寒発熱が来るので、また麻黄湯を飲み発汗させるようお伝えした。そしておそらく2~3日くらいすると微熱に変わって症状が落ち着くので、そしたら柴胡桂枝湯を飲むようにお伝えした。その後、来局。言われたとおりになったとおっしゃり、麻黄湯を飲むと汗が出て熱が下がり楽になったという。そして3日目には高熱が出なくなって微熱に変わり、少し胃が気持ち悪くなったが、柴胡桂枝湯を飲むと、また汗が出て微熱が下がり、胃がすっきりし、食欲も出て調子が良いと喜んでおられた。

不眠症と漢方薬(44歳男性:身長177cm69kg)

仕事のストレスが続いていたせいか、ここ1年くらいぐっすり眠れなくなった。寝つきは悪くないが、寝ても2~3時間経つと目が覚める。病院で睡眠薬を出してもらおうか悩んだが、癖になると聞き、まずは漢方薬を試してみようと来局された。

性格は、神経質で細かいことを悩んでしまう性格。またせっかちでイライラしやすいが、会社などでは我慢して溜め込んでしまうという。夢を多く見る。肩こりあり。朝起きても疲れが取れていない感じがずっと続いている。

漢方薬の抑肝散加陳皮半夏を処方。飲んで2週間すると、今まで2~3時間で目が覚めていたのが、4~5時間は眠れるようになった。その後継続していくと、次第に疲れにくくなり、朝の目覚めも良くなった。それから約1年間服用し、漢方薬を止めたがそれでも眠れている。現在は、ストレスなどが溜まって眠れなくなった時だけ服用するようにしている。