気分の落ち込みと漢方薬(49歳男性:身長170cm体重85kg)

3年目に仕事でのストレスがあって以来、気分の落ち込みが激しい。時々、何ともいえないような憂鬱(ゆううつ)感に襲われると言う。また普段からあまりよく眠れず、眠れないときは、病院からもらった睡眠導入剤を飲んでいる。体質は、がっちりしていて胃腸は丈夫だが、神経質で物音や些細なことが気になるタイプである。また、肩がこりやすく、血圧は高めである。(最高が140~150、最低が90~100)

漢方薬の柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)を処方。1ヶ月飲んだ頃から、よく眠れるようになったと言う。また、疲れにくくなり調子が良いとのことで、そのまま継続してもらっていくと、次第に気分の落ち込みがなくなっていき、血圧も最高が130~140、最低が70~80と安定してとても体調が良いとのことである。

寝汗と漢方薬(49歳女性:身長160cm体重55kg)

昨年より寝汗がひどく出るようになった。ひどいときは一晩で5~6枚下着を着替えることもある。特に首の周りや背中などに出やすい。

体質は、汗が出やすいわりに冷え性でもある。ラーメンなどの熱いものを食べると顔から汗が吹き出る。夏場は特に疲れやすい。生理は順調であったが、最近少しずつ周期が短くなったり長くなったりと乱れ始めた。

漢方薬の桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)を処方。飲みはじめて10日が経った頃から寝汗が減り始め、1ヵ月後には異常な量の寝汗は減り、下着も1回替えるか替えないかくらいになった。その後も継続して服用していると、普段の汗っかきも少しやわらぎ、体も疲れにくくなったと喜ばれている。