坐骨神経痛と漢方薬(52歳男性:身長169cm体重68kg)

3ヶ月前より、左のお尻から膝の裏、ふくらはぎにかけてしびれと痛みを感じ始めた。シップ薬や痛み止めを飲んだが改善されず、漢方薬を勧められ来局された。

体質は、ここ何年間か毎年冬になると膝から下が冷え、靴下をはかないと眠れないという。また、冷えると頻尿になり、残尿感、夜間尿(3~4回)がある。夏場に冷たい飲み物を飲みませんでしたかと聞くと、ビールと氷水をよく飲んだという。肩こり、腰痛あり。

漢方薬の当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)を処方。飲み始めて1週間が経つ頃から痛みやしびれがとれはじめ、1ヶ月服用する頃には完全に症状がおさまった。その後も、飲むと足の冷えが温まり改善されるとのことで、現在も継続して服用中。

お腹の痛みと漢方薬(25歳女性:身長155cm体重44kg~月経不順あり)

ここ何年か、毎朝排便時に腹痛があり、下痢をする。また、お腹にガスがたまりやすく、ガスがたまると左の下腹部に強い痛みを感じる。10代の頃に盲腸の手術をしたこともあり、腸はもともと弱い。腹痛はひどいときは、冷や汗が出て動けなくなるほどで、2~3ヶ月に1度くらいひどいのが起こる。生理はやや不順気味で、周期が1~3ヶ月に1回とバラバラで、月経痛もひどいときは鎮痛剤を飲む。また、冷たいものを飲んだり、お腹が冷えたりしても腹痛が起こる。

漢方薬の大建中湯(だいけんちゅうとう)を処方。飲みはじめて1週間が経つとお腹が温まり、ガスが非常に良く出た。その後、次第にガスは出なくなり、お腹の張りもなく、腹痛が少し和らいだ。それから大建中湯を継続していくと、3ヶ月が経過した頃から腹痛は起こらなくなり、大便が毎朝1回普通に出るようになった。また、不順だった月経も、1ヶ月に1回ちゃんと来るようになった。