頭痛と漢方薬(呉茱萸湯:ごしゅゆとう)

31歳女性 身長162cm体重53kg

10年以上前から頭痛があり、鎮痛剤(ロキソニンなど)を服用していたが、胃腸の調子が悪くなることや、赤ちゃんを作ることを考え、漢方薬で治したいとご相談にいらっしゃった。頭痛は月に1~2度発作が起こり、生理前に悪化することもある。ひどいと嘔吐することもある。体質的には、手足が冷えやすく、肩こり、腰痛などがある。また、冷たいものをよく好み、アイスクリームを良く食べる。

漢方薬の呉茱萸湯(ごしゅゆとう)を処方し、アイスクリームは止めてもらうことにした。飲み始めて一ヶ月が経った頃から頭痛が軽減し、漢方薬を飲むと手足が良く温まると言う。そして3ヶ月ぐらい経った頃から発作はほとんど起こらなくなった。

五十肩と漢方薬(56歳女性:身長157cm体重60kg)

半年前より肩から首にかけて痛むようになり、病院で五十肩と診断された。鎮痛剤を飲んだり、ブロック注射をしたが、改善されず、漢方薬を飲んでみようと来局された。

痛みはひどいときは、首も回らず、寝違えるという。元々肩こりもひどい。顔色は赤ら顔で、シミも目立つ。大便は2~3日に1回。胃がむかむかすることが多い。

漢方薬の葛根黄連黄芩湯と桂枝茯苓丸を処方。飲み始めて1ヶ月が経った頃より肩の痛みが取れ始め、2ヵ月後には首も回るようになった。それから約3ヶ月漢方薬を服用し完治した。