関節リウマチと漢方薬(50歳女性:身長161cm体重55kg)

3年前に右手中指の関節が腫れて痛むようになり、病院でリウマチと診断され、リマチルという薬を処方されたが、副作用と思われる湿疹が出るようになったため、漢方薬で治したいと来局された。

痛い場所は、手の指と両手首の関節。見た目も腫れて、熱を帯びている。体質は、冷え性、肩こり、目が疲れやすい。大便はやや便秘気味で、ストレスで胃痛が起こることがある。毎晩、晩酌でビール350mlを2本飲んでいる。

漢方薬の桂枝加苓朮附湯と桂枝茯苓丸を処方。ビールを控えて、晩酌の際はお湯割りか熱燗を飲んでもらうようにした。1ヵ月後、小水が良く出るようになって身体が温まっているという。さらに1ヶ月後、次第に痛みが軽減。半年後には、腫れも引いて、見た目にも分からなくなってきた。それからも服用されているが、再発は見られていない。

冷え、のぼせ、頭痛と漢方薬(41歳女性:身長165cm体重51kg)

以前から、足は冷えやすく、顔はのぼせやすい体質だったようだが、最近は、のぼせと共に頭痛もするようになったという。頭痛薬を飲めば、頭痛はおさまるが、最近頻度も多くなり、頭痛薬で胃の調子も悪くなることが多く、漢方薬で体質を改善しようと来局された。

顔色は、血色の悪い感じだが、頬の辺りは赤くのぼせている感じ。ところどころにしみも出ている。生理は順調だが、生理痛はあり、生理前は頭痛もひどくなる。また、イライラもしやすい。大便は3~4日に1回。ときどきふらつくこともあると言う。

漢方薬の柴胡桂枝乾姜湯を処方。飲み始めて1ヶ月が過ぎた頃より、冷えのぼせは改善してきたが、頭痛は変わらず。そこで、呉茱茰湯と交互に飲んでもらうことにした。その後、頭痛は軽減。約半年服用された頃には、冷えのぼせ、頭痛共に出なくなった。