繰り返す口内炎と漢方薬

32歳の男性。2年前くらいから口内炎ができるようになったといいます。ひどいときは、一度に5個も6個もでき、痛みがひどく、治るのに2週間かかることもあるといいます。

体質は、胃炎や胃痛があり、右の背中が張ったり、右わき腹に痛みを感じます。ゲップやガスがよく出ます。

漢方薬の柴胡桂枝湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて10日後、口内炎がたくさん出てきたといいます。その後、甘草瀉心湯(煎じ薬)を調合。口内炎は次第に減ってきました。また柴胡桂枝湯を飲むと口内炎が出てきましたが、最初ほどひどくはなく、甘草瀉心湯を飲むとまた治ります。この状態を繰り返しながら、半年ほど服用したころには、口内炎はできなくなりました。

柴胡桂枝湯は、肝臓の瘀血(毒素)を出しますので、飲むと口内炎(毒素)がでてきて、甘草瀉心湯で、この毒素を大便に導きます。この併用で完治することが多いです。

尋常性乾癬と漢方薬

40歳の男性。4年前より、足や腕に湿疹ができはじめ、病院での診断は乾癬だったといいます。軟膏を中心に治療していたようですが改善が見られず、 漢方のご相談に見えられました。患部は赤くガサガサしています。体質は、身長175㎝、体重80㎏とがっちりしており、食事は、肉食が多く、ラーメンなど もよく食べていました。

まずは、肉食を魚中心に変えてもらい、ラーメンなどの油料理も極力減らしてもらい、漢方薬の煎じ薬(荊芥連翹湯)を 調合し、塗薬の紫雲膏をつけてもらいました。はじめの3か月は、さほど変化は見られませんでしたが、その後症状はじょじょによくなり、1年がたったころに は非常にきれいになりました。その後も漢方薬を継続し、再発は見られていません。