8歳の女児。3~4ヶ月前に水いぼが見つかり、自然に放置していたそうですが、治らず、少しずつ増えてきたので、漢方薬を試してみたいとご相談に見えられました。
体質は、汗をかきやすく、アレルギー性鼻炎があります。また、鼻炎のときには、水っ鼻がたくさん出るといいます。甘い物、果物が好きだそうです。
漢方では、水いぼができやすい体質を”水毒(すいどく)”と考えます。このお子さんの場合、水っ鼻の鼻炎もあり、身体に余分な水がたまっている水毒体質と考えられ、そのために水いぼがなかなか治らないと考えられました。漢方薬は、余分な水を排出させるものを調合いたしました。服用後、しばらくの間、お小水がたくさん出て、その後、水いぼは徐々につぶれていったといいます。1ヶ月の服用で、完治しました。
20歳の女性。子供の頃からアトピー性皮膚炎があり、ステロイド軟膏をずっと塗っていたといいます。2~3年前から、ステロイド軟膏は良くないというのを知り、塗るのを止めたそうですが、アトピーはひどく、痒みもひどいため、漢方薬を試したい御相談に見えられました。
アトピーは、顔、首、背中、肘の内側、膝の裏、腕、太ももに出ています。ひどいとジュクジュク汁が出ることもあるといいます。
漢方薬は、痒みを抑えるのではなく、”アトピーの原因となっている体内の毒を排出させることで治します”ということをお伝えし、薬を調合いたしました。飲み始めると、案の定アトピーはひどく出て、顔から汁があふれるようになりました。初めはつらいですが、3ヶ月くらいは辛抱してくださいとお伝えしました。初めは痒みと汁が大変でしたが、3ヶ月目くらいから徐々に出る量が減ってきました。その後は順調に回復し、1年間飲み続けた頃には、痒みや汁は全く出なくなりました。それからは自家製の軟膏で乾燥した肌を保護し、ケアされています。