繰り返す口唇ヘルペスと漢方薬(36歳女性)

3年前から口唇ヘルペスが度々できるようになったといいます。いつもは病院で抗ウイルス薬をもらって飲んでいましたが、妊娠希望もあり、漢方薬で治らないかとご来局されました。ヘルペスができるのは、疲れがたまったときや、風邪の後だといいます。体質を伺うと、肩がこりやすく、胃が痛くなったり、胸焼けを起こすことがあり、こってりしたものは胃にもたれるといいます。また、仕事でストレスをためるせいか、夜すぐに目が覚めてしまうことが多いといいます。舌平を見せてもらうと、白い苔がついていました。

漢方薬の柴胡桂枝湯を処方。患部には、紫雲膏(自家製)をつけてもらいました。2週間後、ヘルペスはすぐに良くなり、綺麗になっているといいます。その後は、紫雲膏を止め、柴胡桂枝湯を飲んでもらうことにしましたが、1年が経っても再発はみられておらず、夜もよく眠れて疲れにくくなっているとのことです。

乾燥肌と漢方薬(27歳女性:身長162cm体重49kg)

20歳を越えた頃から肌の乾燥がひどくなったという。顔や腕、すねがガサガサになっている。

体質は、冷え性で寒がり。生理痛、腹痛あり。大便やや便秘気味で、運動をあまりしない。小児アトピーがあったという。

漢方薬の麻杏薏甘湯と当帰建中湯を1日おきに処方。飲み始めていくうちに、次第に手足の冷え、生理痛が改善していき、肌の乾燥も徐々に良くなり、一年の服用で、冬場も乾燥がひどくならなくなった。