頑固な水虫と漢方薬(33歳男性:身長172cm体重79kg)

2年前より、水疱性の水虫になった。初めは足の土踏まずにでき、その後外側の縁などに広がり、塗り薬をいろいろ塗ったがすぐに再発し、漢方で治らないかとご相談にいらっしゃった。

患部はブツブツと水疱ができ、赤く炎症して痒みもひどいという。体質は、汗っかきで足の裏にも汗をよくかくが、冬は足が冷えるという。食事を聞くと、肉料理やラーメンを好み、甘い物も良く食べるという。

漢方薬の大柴胡湯と桃核承気湯を処方。外側から紫雲膏を塗ってもらうことにして、脂っこいものと肉料理、甘い物を出来るだけ控えるようにお伝えした。1ヵ月後、大便が良く出て、体重が2kg 落ち、水虫もいくらか減っている気がするという。その後も同処方を継続。約1年で根治して、その後も再発は見られていない。

掌蹠膿疱症と漢方薬(48歳男性:身長174cm体重81kg)

体格の良い男性。手の平と足の裏に膿胞ができ、病院で掌蹠膿疱症と診断され、塗り薬をつけていたが改善されず、漢方を試してみようと見えられた。手の平と足の裏は、長年ステロイド剤を付けていたせいか、赤くただれて皮がぼろぼろとむけている。膿胞は次から次へとできているという。

お腹の張り、血糖値が高め、尿酸が高め、大食漢を目安に大柴胡湯を処方。皮がぼろぼろで肌の荒れがひどいので、塗り薬の紫雲膏も付けてもらうことにした。飲み始めて1ヶ月で大便がたくさん出るようになりお腹の張りが改善。3ヶ月位した頃から新しい膿胞はできなくなった。その後も大柴胡湯を服用し、紫雲膏をまめにつけてもらうこと約2年、完全に元通りの綺麗な肌に改善された。