20歳頃より、毎年冬になるとしもやけ(両足)に悩まされる。体質的には手足が冷えやすく、寒がりで冬になると靴下をはいて寝ないと冷えで寝付けない。腰痛あり。また寒いところに行くと、お腹が痛くなって下すこともある。肩こり、頭痛あり。
漢方薬の当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を処方。飲み始めて2週間が経った頃から手足が冷えにくくなり、1ヶ月が経過した頃より、しもやけができなくなった。今では毎年11月頃より漢方薬を飲んでいると、冬場のしもやけはできずよく眠れるようになった。
24歳女性 身長160cm体重56kg
中学生の頃ニキビがひどく、一度良くなったが、2年前より悪化。あごのあたりがひどく、ほおやおでこにもよくできる。患部は赤く炎症がおき、生理前になると悪化する。抗生物質を飲むと一時的には良くなるが、飲むのをやめるとまた悪化する。体質的には、肩こり、頭痛、のぼせがあり、足先は冷える。大便は2~3日に1回。甘いもの(チョコレート等)を好む。生理は順調だが、1日目に黒い固まり状のものが出る。
漢方薬は、桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)を処方。飲み始めて2週間が経ったころ、ニキビがドパッとひどく出たが、それから徐々に消失していった。その後は、生理の時の黒い固まりも出なくなり、肩こりや頭痛も減ってきた。そして半年が経過した頃よりニキビはほとんどでなくなった。
漢方では、ニキビを外から抑えるのではなく、ニキビを老廃物(瘀血:おけつ)と考え、身体の中から改善する。甘いものの摂りすぎは、過剰栄養となって瘀血となり、ニキビの原因となる。桂枝茯苓丸加薏苡仁はこの瘀血を取り除き、ニキビを改善する。