今月のおめでた(治療歴10年を経て)…44歳の女性

34歳のころより不妊治療をしているようですが、一度も妊娠したことがないといいます。体外受精も、初めのころは採卵して毎回受精もできていたようですが、最近では空胞やすぐに分裂が止まることもでてきたといいます。体質は、目の下のクマ、舌の裏の静脈のうっ血、足の冷え、肩こりなどがあります。基礎体温表の高温期が、36.6度前後が多いです。

漢方薬の桂枝茯苓丸料(煎じ薬)を調合。飲み始めて3か月がたった頃より目の下のクマ、舌の裏の静脈らが改善しました。ただ基礎体温の温度は変わらずでした。その後当帰四逆加呉茱萸生美湯(煎じ薬)に変えました。すると次第に高温期が上昇。36.8度前後まで上がりました。体温が上がってから3か月がたった頃採卵し、受精に成功。その後胚盤胞まで育ち移植。漢方薬を當帰芍薬散料に変えました。受精卵は無事に着床し成長。漢方薬はそのまま継続し、無事にご出産されました。

今月のおめでた(多嚢胞性卵巣)…36歳の女性

病院で多嚢胞性卵巣と診断され、体外受精を勧められたといいます。採卵すると、たくさん採れるようですが、受精卵が皆成長が止まってしまい、移植までできないといいます。漢方薬で何か良いものがないかとご相談に見えらえました。体質は、顔色赤く、のぼせ気味で頑固な便秘があり、市販の下剤では下痢をして困っているといいます。また、足先は冷えて、夏場でも靴下をはいて寝ているといいます。舌の裏を見せてもらうと、静脈が紫色に浮き出ていました。

漢方薬の桃核承気湯を調合。飲み始めて1か月後、大便が出るようになりお腹の張りが取れたといいます。さらに服用して3か月後、足の冷えが改善され、舌の裏の静脈もだいぶきれいなピンク色になってきました。それから2か月後に採卵、受精卵は無事に成長し、移植に成功。漢方薬を桂枝茯苓丸に変えて様子を見ましたが、流産することなく無事にご出産されました。