今月のおめでた(しもやけに悩む女性)…29歳の女性

結婚して4年たったようですが、なかなか赤ちゃんを授からず、漢方のご相談に見えられました。基礎体温表を見せてもらうと、冬場は、低温期平均が35.9度~36.2度、高温期平均が36.3度~36.6度と低く、高温期もガタガタとしています。また、かなりの冷え症で、寒くて腹痛、下痢があり、毎年、10月~3月までひどいしもやけに悩んでいるといいます。

漢方薬の当帰四逆加呉茱萸生美湯(煎じ薬)を調合。飲み始めて1か月後、身体がポカポカしているといいます。さらに当帰四逆加呉茱萸生美湯を服用し、3か月後、基礎体温が低温期36.2度~36.4度、高温期36.7度~36.9度に改善しました。そのまま漢方薬を継続、冬になりましたがしもやけができないといいます。その後、自然妊娠されました。漢方薬はそのまま継続してもらい、無事にご出産されました。

今月のおめでた(子宮腺筋症)…41歳の女性

5年間体外受精をしているようですが、受精卵は採れるものの、なかなか着床できないといいます。もともと、子宮腺筋症があり、ひどい月経痛で、ロキソニン、ボルタレン坐薬を常用しているといいます。身長157㎝体重55㎏で、足の冷え、下腹部の冷え、便秘、肩こりがあります。

漢方薬の折衝飲(煎じ薬)を調合。月経時には、芍薬甘草湯(煎じ薬)を併用してもらいました。飲み始めて1か月後、大便の調子は良くなりましたが、その他はまだ変わらず。服用すること3か月が経ったころより、月経痛が和らぎ始め、半年が経ったころには、ロキソニン、ボルタレンがなくても平気な日が出てきました。そのまま漢方薬を継続し、約1年後、移植後着床。漢方薬を芎帰膠艾湯(煎じ薬)に変えて様子を見ましたが、特に問題はなく無事にご出産されました。