今月のおめでた(男性不妊)…39歳の男性

4年前に結婚されたようですがなかなか授からず、病院で検査をしたところ、ご主人様の精子数が少なく、運動率も20%で自然妊娠は難しいといわれたといいます。その後AIHを5回ほどされたようですが結果が出ず、顕微授精をする前に漢方薬をやってみようとご相談に見えられました。体質は、身長177㎝体重70㎏とがっちりはしていますが、仕事のストレスが溜まっていて、性格がやや神経質、不眠気味、夜間尿などがあります。また、顔に汗をかき、ときどきじんましんが出ることがあります。

漢方薬の柴胡桂枝湯(煎じ薬)と八味地黄丸を調合。飲み始めて1か月後、よく眠れて疲れが取れているといいます。そのまま漢方薬を継続。4か月が経ったときに精子の検査をしたところ、精子数が8000万/ml、運動率70%まで改善していたといいます。そしてその1か月後、自然妊娠され、無事にご出産されました。

糖尿病…35歳の女性

30歳より不妊治療を開始し、AIH6回、体外受精2回したが、受精卵が成長できないといいます。持病で1型糖尿病があり、インスリンを注射しています。体質は、身長159㎝体重63㎏とやや太めで、便秘、肩こり、吹き出物があります。

漢方薬の大柴胡湯(煎じ薬)と桂枝茯苓丸を調合。飲み始めると、便秘が改善され、基礎体温表も整い始めたといいます。漢方薬服用後3か月で採卵しましたが、やはり受精卵の成長は止まりました。ただ体調は良くなっていたため、そのまま同処方を継続。半年後に採卵した際、受精卵は胚盤胞まで成長し移植に成功。漢方薬は便秘がひどかったため、桂枝茯苓丸加大黄にして様子をみましたが、流産することなく、無事にご出産されました。