数年前より小水が近くなり、冬場には日に15~20回くらい出る。また、寒いところや冷えたりすると、何度ももよおし、残尿感も出る。膀胱炎にもなりやすい。体質的には色白で、冷え性の寒がり、冬場は電気毛布がかかせない。また、牛乳やヨーグルトなどの乳製品を好み、聞けば冬でも冷たいまま飲んだり食べたりしているとのことだった。
漢方薬は苓姜朮甘湯(りょうきょうじゅつかんとう)を処方し、冷たい牛乳やヨーグルトを食べたりするときは、レンジで温めてもらうようにしてもらった。服用後すぐは、小水がかなり増えたが、その後1ヶ月が経つと、小水の数が少しずつ減ってきたとのこと。さらに1ヵ月後には、日に7~10回程度になり、残尿感もなくなった。
漢方では、頻尿または尿が出ないという人の体質を”水毒体質”という。水毒とは、体に余分な水が溜まっているために、それが悪さを起こすことである。この方の場合、水毒があるために、冷えると頻尿になっていた。漢方薬で水毒がのぞかれたので、頻尿が改善した。